一つの手段としての相続放棄

ある女性から相談を受けました。
彼女は50代、仕事を続けている自立した女性です。
ご両親は80代で相次いで亡くなり、一人っ子の彼女が残りました。
親の財産は子どもに受けつがれますが、彼女一人でその相続に関して行なわなければならないということです。
彼女のご両親は実に質素な暮らしをされており、特に財産らしい財産はないというのですが、長らく住んでいる古い家と土地があるとのこと。
ですが地方都市の片すみにあるその場所は、現在はどんどん人口が減っており、土地も空地になっている所が目立つ状態で、相続しても売れないというのです。
現に住人が亡き後の家は放置されて荒れている土地が多いそうです。
そこで、彼女は考えました。
相続放棄というのも一つの手段ではないかと。
もちろんその場合は他のすべての財産をも相続放棄することになるわけですが、この後売れない土地を抱えていく負担を考えたら、それも有効な選択肢というわけです。
相続放棄の手続きは煩雑ですから、司法書士などの専門家に相談することを勧めました。

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