3年くらい前に、近くの親戚から相続放棄の手続きをしてもらいたいので、都合の良い時に印鑑など必要なものを持って来てくれるようにと電話がありました。
詳しい話は夫が以前に聞いていたようで、私が口を出すことではないように思いましたが、降って湧いた土地の相続の話に驚きました。
相続したのは、住んでいる街から行けそうにないほどとても遠くの土地で、しかも山林だという話でした。
夫の父親が、たくさんの兄弟と分ける形で親から相続した土地だそうです。
その土地に住むことは考えられず、個別に手放して売ることは、今もその土地の続きに住んでいる親戚の迷惑になるという理由での手続きでした。
親戚の人が一人代表になり、他に相続している親戚全員の同意のもとに、司法書士に相談して手続きを進めたそうです。
持っていても、売る事もできず、売ろうとしても売れるかどうかもわからず、もちろん利用する事も、見に行くことさえも遠くてかなわない土地でしたが、相続放棄という言葉の響きに少し惜しい気持ちになりました。